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通期黒字化へラストスパート

JR貨物・中間決算、営業損益4億円改善

2016年10月28日 (金)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は28日、9月中間決算を発表した。主力の「鉄道ロジスティクス事業」の損益は依然として営業赤字となっているが、前年同期比で4億円改善。これにより全社の営業利益は20.9%の増益、最終利益も73.7%の増益となった。売上高は前年同期並み。

鉄道事業の黒字化を掲げる中期経営計画は今年度が最終年度。旅客会社との清算単価の上昇による動力費が増加し、「EH800形式機関車」の一斉投入に伴う減価償却費の増加など「不可避な費用増要因があった」(JR貨物)ものの、経費の圧縮努力もあって赤字幅が縮小した。

残る赤字は6億円で、下期の「ラストスパート」に賭ける。熊本地震の影響がほぼ終息したものの、根室線が再開していないことが不安要素となることから、一層のオペレーションコストや資材調達価格の削減努力が求められる。

2016年9月中間決算
当期実績(百万円)
前年同期比
対売上高利益率
売上高
91,1840.2%
営業利益
4,76020.9%5.2%
経常利益
3,73640.4%4.1%
当期純利益
2,26473.7%2.5%

JR貨物