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ITE、アイスバッテリー式軽トラック冷凍ボディ開発

2017年3月13日 (月)
ITE、アイスバッテリー式軽トラック冷凍ボディ開発
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サービス・商品省エネルギー装置の販売を手がけるアイ・ティ・イー(ITE、東京都千代田区)は10日、高性能保冷剤アイスバッテリーによる低燃費の軽トラック冷凍ボディを開発したと発表した。

ITEは高性能保冷剤アイスバッテリーが大容積を安定的に長時間冷やすことができる特徴を生かし、軽トラック冷凍ボディを開発。これにより長距離を低燃費で安定した状態で冷蔵と冷凍輸送することが可能になった。

ITE、アイスバッテリー式軽トラック冷凍ボディ開発さらにホシザキと停電時にも内容物を最大16時間保冷するアイスバッテリー式ハイブリッド冷蔵庫を共同開発。通電時にはインバータ圧縮機を稼働し庫内を冷却し、停電時や静寂が必要な時は高性能保冷剤アイスバッテリーを使用して内容物を保冷することを可能にした。

この製品はエンジンのパワーを冷凍用のコンプレッサーに分ける従来の方式とは異なり高性能保冷剤アイスバッテリーが出す冷気により荷室を冷やす。エンジンに頼らないため燃費がよく、エンジン停止してもアイドリングストップ時でも荷室が冷え、エアコン使用できる。これにより冷蔵も冷凍も各荷室別に使用することができる。

予めアイスバッテリーを冷凍庫で冷やし、アイスバッテリーをトラックに装填。その後荷物を搭載して出発し、帰庫してアイスバッテリーを冷凍庫に入れる――といったシンプルな運用が可能。

積載量は350キロ普通の軽トラックと同じで、12時間以上の保冷ができる。アイスバッテリー軽トラック冷凍車では、一定の低温に加えて、湿度(80%以上)を維持するので、新鮮な野菜や果物などに加え、厳格な温度管理が求められる薬品やワクチン、血液までも低コストで運べる。チルドでは充分な低温を維持するが、野菜などが凍ることはない。

従来の保冷剤では温度が次第に上がるが、アイスバッテリーは一定の温度を保つ。これまでコンプレッサー式が搭載できずに諦めていた冷蔵冷凍機能が電気自動車などで利用が可能になる。

商品は、トラフィックレンタリース(秋田市)がリースとレンタルで提供する。