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三井住友建設、短工期化実現する物流施設向け新工法

2017年3月30日 (木)
三井住友建設、短工期化実現する物流施設向け新工法
空白

荷主三井住友建設は29日、短工期で広い空間を実現する物流施設向けプレキャスト・プレストレストコンクリート工法「スクライム-PC工法」を開発したと発表した。

▲スクライム工法、スクライム-H工法

▲スクライム工法、スクライム-H工法

この工法は、建築の超高層マンション分野で高品質・高速施工を可能にする同社保有技術の「スクライム工法」「スクライム-H工法」に、土木の橋梁分野で「プレストレストコンクリート(PC)技術」を融合させて開発。

PCa柱、短スパン方向は柱梁接合部一体型のPCa大梁(スクライム大梁)、直交する12メートルのロングスパン方向はPC技術を適用したPCa大梁(スクライム-H大梁)と、すべての主要構造体がRC製の部材により構成。RC造のメリットである梁・床の変形や振動の低減に加えて、大スパンを可能とするPC技術、高いPCa化率と施工性に優れた「スクライム技術」を融合することによって実現した。

ロングスパン方向は、ポストテンション方式のPC技術を用いることによって、積載荷重に耐えつつ、大スパン構造を実現。また、免震構法と組み合わせることで、耐震壁や筋交いなどの耐震要素のない、フレキシブルな内部空間の利用が可能となる。

▲PC橋梁技術

▲PC橋梁技術

さらに、品質管理の行き届いたPCa工場で全ての構造部材を製作することにより高品質化が図れ、スクライム技術を採用することにで短工期化を可能にする。