ロジスティクストナミホールディングスが9日発表した2017年3月期決算は、期中に稼動した流通センターの初期費用や連結子会社化した会社ののれんの負担、外形標準課税の負担増などが響き、営業利益が前期比2.3%減の51億1800万円にとどまった。
主力の物流関連事業は、緩やかな物流ニーズの回復が続き、新規流通センターの開設で保管料収入が増加するなどして部門売上高が28億1500万円(2.5%)の増収(1155億9200万円)となった。しかし利益面ではM&A関連の初期費用負担や外部委託費・人的コスト・燃料費の負担増が影響、部門利益は1億5800万円(3.4%)の減益となった。
今期は16年から17年にかけて開設した愛知県清須市の拠点の稼働率を高めて関東・関西・東海で事業領域を拡大するとともに、業務提携・資本提携やM&Aの積極化、運賃・料金の適正収受展開、より働きやすい労働環境の確保などに取り組み、売上高1303億円(3.8%増)、営業利益60億円(17.2%増)、最終利益44億円(17%増)を見込む。
■2017年3月期
期初からの累計実績(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 125,509 | 2.1% | |
営業利益 | 5,118 | -2.3% | 4.1% |
経常利益 | 5,383 | -2.7% | 4.3% |
最終利益 | 3,762 | 6.7% | 3.0% |