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パルコ、ブロックチェーン活用した宅配ボックス実証実験

2017年5月29日 (月)

▲今回の実験

荷主パルコは29日、セゾン情報システムズのブロックチェーン技術を活用し、ウェブ通販サービス「カエルパルコ」の商品を宅配ボックスで受け取れる実証実験を行うと発表した。

パルコは、セゾン情報システムズが昨年開発したブロックチェーン技術を使い「本人のみ受取り可能な宅配ボックス」をカエルパルコと連携することで、顧客に「いつでもどこでも商品の購入ができ、安心・安全に受け取れる」ことが可能なサービスの実現を目指し、実証実験に取り組む。

この宅配ボックスは、ブロックチェーンとIoT技術を使っており、荷物を納入する際にブロックチェーン上に納入記録・施錠要求が行われる。荷物を受け取る利用者は、個人のスマートフォンからブロックチェーン上に解錠を要求することで、宅配ボックスが解錠され、荷物の受領が記録される。

設置場所に応じて1箱から数十箱レベルまで自由にサイズ選択することが可能で、さまざまな配送業者や小売業者が利用するシェアリング型宅配ボックスの場合でも確実に荷物の納入や受領を記録できるため、安全性が高い。

実証実験では、宅配ボックスをセゾン情報システムズのオフィスビル内に設置し、スタッフがカエルパルコに商品を発注し宅配ロッカーへの配送を指定することで、ECサイトで購入した商品を宅配ボックスで受け取り可能になることを確認する。実施期間は30日から6月9日。

▲目指す稼動スキーム

今回は、システムの稼働実証・検証のためのデータ収集を目的のため宅配ボックスの設置場所をセゾン情報システムズのオフィスビル内で実施するが、今秋には次の段階の実験を計画。次回は池袋近辺の施設に宅配ボックスを設置し、その施設の利用者や就業者が池袋パルコのカエルパルコで購入した商品を施設内で受け取る実験を行う。