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オリックス、青果流通網構築へファーマインドと提携

2017年7月25日 (火)

荷主オリックスは25日、国産青果の全国流通を促す新しい流通網を構築するため、ファーマインド(東京都千代田区)と資本業務提携をしたと発表した。

オリックスは現在、全国各地で事業パートナーと連携し、5拠点で野菜の生産事業を展開。生産拠点では温度、湿度、CO2、光量などの環境制御や水耕栽培の技術などを用い、「4定(定価格、定品質、定時期、定量)販売」を目指している。

生産物は、オリックスグループの営業網などを活用して主に首都圏や中部圏、関西圏の小売業・飲食業などに直接販売し、2016年7月には青果流通事業を目的としたオリックス・フードサプライ(東京都港区)を設立、自社生産する野菜のほか、提携生産者の青果の仕入れ・販売に取り組んでいる。

ファーマインドは1991年創業の青果流通業者で、全国規模で青果専用のコールドチェーンを展開する数少ない事業者の一つ。全国14か所に低温物流センターを持ち、青果の鮮度を維持しながら各地の消費者へ届ける物流サービスが強み。

提携により、オリックス・フードサプライは提携生産者、生産者団体などから国産野菜を仕入れ、ファーマインドの広域で多機能な物流ネットワークを活用し、適切な温度管理で全国の小売事業者や飲食事業者などに販売する。

生産者にとっては農産物の商品選別、包装、加工などの効率化や販売エリアの広域化につながり、小売事業者や飲食事業者も全国から鮮度の良い青果を集めやすくなる。