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物流博物館、デジタル化で甦る「超重量品輸送の世界」上映

2017年8月22日 (火)

国内所蔵する昭和20-50年代の物流に関する映画フィルムのデジタル化作業を進めていた物流博物館は9月10日、「超重量品輸送の世界」をテーマとした映画上映会を開く。

増大した重量品輸送需要に対応するため開発された超重量品輸送用トレーラ、ドーリ―、トランスポーターなどの活躍を記録した作品を上映する。

同博物館は、100本に及ぶ記録映像のデジタル化を完了し、その中からテーマごとに作品を選び、近年の作品もあわせて上映会を行っている。月ごとに上映作品を変え、これまでに4回の上映会を行った。

最終回の9月は、「超重量に挑む-500トントレーラとシキ611」(1972年・カラー・21分・電通・電通映画社制作、日本通運企画)、「灼熱の大地で-日通IJPCの記録」(79年・カラー・30分・鹿島映画制作、日通企画)、「アラビアの水-超大型トランスポーターの誕生-」(81年・カラー・22分・電通制作、日通企画)の3作品を上映する。

「超重量に挑む-500トントレーラとシキ611」は、重電機器類の大型化に伴い71年に新たに開発された500トントレーラと、重量品専用貨車シキ611による大型変圧器輸送の様子を描く。「灼熱の大地で-日通IJPCの記録」では、日本企業が進めていたイランでの石油化学プロジェクト・IJPC(イラン・ジャパン石油化学)のプラント建設における重機建設作業と、そこで働く人びとを記録。「アラビアの水-超大型トランスポーターの誕生-」は、当時新たに開発された重量品輸送用の超大型トランスポーターを紹介。サウジアラビアの海水淡水化プラント建設での活躍を描く。

当日は、これらの作品を10分時30分、13時、15時の3回上映する。定員は各回30人で事前申し込み不要。物流博物館への入館料(高校生以上200円・65歳以上100円・中学生以下無料)は必要だが、上映会は無料。