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三菱重工、中国のディーゼルエンジン大手と合弁事業

2012年4月5日 (木)

拠点・施設三菱重工業は5日、中国のディーゼルエンジン大手「上海柴油机股フン有限公司」(上海ディーゼル社)と合弁で、ディーゼルエンジンの生産・販売会社「上海菱重発動機有限公司」を設立することで合意した。成長著しい中国の産業用ディーゼルエンジン市場に参入し、価格競争力を強化しながらシェア拡大を図る狙い。12月から生産・販売を開始する。

 

上海菱重発動機有限公司の資本金は、両社折半出資の2億元(約25億円)。本社は上海市に構え、当面100億円規模の販売を見込む。将来的には200億円規模まで売上を伸ばす。

 

生産機種は、三菱重工から生産・販売ライセンスの供与を受ける出力500-1600キロワットの産業用ディーゼルエンジンで、調達・販売・サービスは、上海ディーゼルが保有する広範なネットワークを活用する。

 

拡大する中国市場でシェアアップを目論む三菱重工と、出力500キロワットを超える産業用ディーゼルエンジン市場への本格進出を目指す上海ディーゼルの思惑が一致し、合弁会社の設立合意に至った。

 

上海ディーゼルはディーゼルエンジンの老舗メーカーで、中国自動車メーカーの最大手で「上海汽車工業(集団)総公司」(上海汽車)のグループ企業。建設機械・発電・船舶向け出力100-500キロワット高速ディーゼルエンジンを手掛けて大きなシェアを持つ。従業員数は約3300人。