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井本商運、416TEU積み新造コンテナ船「しげのぶ」命名

2017年12月7日 (木)
空白

荷主井本商運(神戸市中央区)は7日、山中造船(愛媛県今治市)で建造中だった416TEU積みコンテナ専用船の命名式を行い、「しげのぶ」と命名した。

同船は、2013年に就航した400TEU積の「さがみ」型の同型船で、16年就航の「さくら」に続く3番船として計画。このシリーズの船名は河川名を採用しており、しげのぶの名前はは愛媛県中部を流れる「重信川」が由来となっている。

同船最大の特長は、世界で初めてゲートラダーを装備したことで、従来の舵はプロペラの後方に取付けられていたため、推進力の抵抗となっていたが、しげのぶのゲート型ツインラダーは特殊形状の2枚の舵がプロペラの両側に位置するため、舵抵抗を低減し、推進力を無駄なく使うことができ、燃費が向上する。

▲ゲートラダー

また、低速時にはプロペラの水流を変えてスラスターの働きをすることにより、高出力のバウスラスターと相まって、離着岸時性能を飛躍的に向上させた。さらに、プロペラの後ろの障害物がなくなったことで、船体振動・騒音を低減した。

また、24時間主機を陸上から監視する「高度船舶安全管理システム」、造波抵抗を小さくするため山中造船独自の技術である「エラ船型」を採用。輸送能力は、特殊コンテナ輸送のニーズの高まりに対応し、艙内及び甲板上に40フィート冷凍コンテナを82本積載する能力を保有するとともに、危険物運送船適合証を取得し、艙内の危険物積載を可能とした。

同船は引き渡しを受けた後、京浜・中京航路に就航する。

■主要目
全長×幅×高さ:111.4メートル×17.8メートル×8.5メートル/5.29メートル
総トン数:2500トン
載貨重量:3850トン
満載喫水:5.248メートル
満載航海速力:14.9ノット
最大人員:12人
起工日:2017年3月31日
竣工日:2017年12月7日