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ONEシンボルカラーのマゼンタ塗装コンテナ船が竣工

2018年6月12日 (火)
空白

話題日本郵船は12日、川崎汽船、商船三井と大手3船社の定期コンテナ船事業を統合して発足したオーシャンネットワークエクスプレス(ONE)へ用船する新造コンテナ船の命名式が、11日ジャパンマリンユナイテッド(JMU)呉事業所で行われた、と発表した。マゼンタ色のコーポレートカラーを船体にまとったONE初の新造コンテナ船が関係者に披露された。

本船は日本郵船の1万4000TEU型シリーズ全15隻の10番船で、スエズ運河を経由するアジアと北米東岸を結ぶ航路に投入される。

命名式には同社の原田浩起常務経営委員、ONEの代表者らが出席。これまでのシリーズ船と同様に鳥の名前を採用し、コウノトリを意味する「ONE STORK」と名づけられた。欧州では「コウノトリが住み着いた家には幸福が訪れる」という伝承がある。

姉妹船と同様にデュアルレーティングシステムを主機に採用し、低速運航時の燃費を最適化することでエネルギー効率設計指標(EEDI)規制の基準を大幅に下回ることができるほか、機関室スペースを最小限に抑えた積載効率の高い船型が特徴。

日本郵船では、国土交通省の支援を受けながらJMU、MTI、舶用メーカーなどと共同でビッグデータを活用した船舶機関プラント事故防止の研究を行っており、ONE STORKは研究対象となっていることから今後、実海域でデータ収集・分析の任務も受け持つことになる。

■ONE STORKの概要
全長:364メートル
全幅:50.6メートル
型深:29.5メートル
夏期満載喫水:15.79メートル
載貨重量トン:13万9335トン
総トン数:14万5251トン
船籍:日本

■1万4000TEU型シリーズ船の船名
1番船:NYK BLUEJAY「アオカケス」
2番船:NYK IBIS「トキ」
3番船:NYK EAGLE「ワシ」
4番船:NYK CRANE「ツル」
5番船:NYK HAWK「タカ」
6番船:NYK FALCON「ハヤブサ」
7番船:NYK SWAN「白鳥」
8番船:NYK OWL「フクロウ」
9番船:NYK WREN「ミソサザイ」
10番船:ONE STORK「コウノトリ」