ロジスティクス米ウォルマートは26日、サプライヤーからの商品仕入れ物流を効率化する新たなサプライチェーン戦略「Prepaid Consolidation」を発表した。元払い運賃条件を維持したまま、サプライヤーの出荷を集約し、店頭や顧客への商品供給を迅速化する狙いだ。小売大手が仕入れ物流の上流工程まで関与を強めることで、サプライヤー任せだった入荷物流を標準化し、在庫補充と輸送効率を一体で高める。
新プログラムは、サプライヤー側のファーストマイル物流をウォルマートの全国物流網に取り込み、複数の出荷を集約する仕組み。サプライヤーは全国単位の1つの発注書に基づき、商品を1か所へ送る。その後、ウォルマートが在庫をまとめ、全米42か所の地域配送センター(RDC)へ配分する。これにより、輸送効率を高めるとともに、補充精度や店頭在庫率の改善につなげる。

(出所:ウォルマート)
プログラムはウォルマートが管理するため、サプライヤーは従来の元払い運賃条件を変更する必要がない。出荷管理はサプライヤーがウォルマートを通じて直接行うほか、同社が承認した米3PLのCHロビンソン、ハブ・グループ、RJWロジスティクスを利用することもできる。
料金はケース単位の透明な価格体系とし、自動集約センター(ACC)でのケースハンドリングと、RDC向けのアウトバウンド輸送費を含む。参加する3PLを使う場合も、ウォルマートが公表する地域別料金表を適用し、ウォルマートが実施するサービスには追加マークアップを加えないとしている。
ウォルマートにとっては、入荷貨物を集約してRDCに配分することで、物流のばらつきを抑え、補充の安定性を高める効果がある。サプライヤーにとっても、出荷先と発注単位を簡素化でき、全国規模の配送網を利用しながら、店頭投入までの時間短縮と総コスト低減を見込める。
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