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三菱地所、運搬ロボット用い防災訓練

2018年8月31日 (金)

環境・CSR三菱地所は8月31日、東京・丸の内エリアを中心に、三菱地所グループ社員1250人と関係先が参加し、運搬ロボットなどを用いた総合防災訓練を、同日実施したと発表した。

訓練は、三菱合資会社地所部が1923年の関東大震災時に、同年に竣工した旧丸ビルを中心に救護活動を行ったことを契機としており、ことしで92回目。丸の内エリアでは、保有する30棟のビルで東日本大震災クラスの地震発生を想定し、非常災害体制の発令により、全社員が災害対策要員として初動対応や安否確認、情報収集、資機材作動習熟訓練などを実施した。

また、近年増加傾向にあるゲリラ豪雨への対策としてフランスのロボットメーカーエフィデンス社の運搬ロボット「エフィボット」を用いた土のう運搬訓練と止水板組み立て訓練を行った。

同ロボットは人に付いて走る追尾運転機能を持ち、最大積載重量150キロという人の手では運べない量の土のうを一度に運ぶことが出来るため、これまでよりもすばやく土のうを設置することが期待できる。

同社は丸の内エリアで、丸ビルや新丸ビルなど現在16棟の建物で千代田区と帰宅困難者受入施設の協定を締結しているが、「災害時には、各施設で帰宅困難者や仮救護所の状況、施設の被災状況を適切に把握することが重要」だという。今年度は、災害時に必要な情報をワンストップで表示する「災害ダッシュボード」を使い、社員がスマートフォンで撮影した施設の帰宅困難者や被災状況などのライブ映像を災害対策本部他に配信して、現場の状況をリアルタイムで把握することで人員配置や物資移動を最適化し、災害対応の高度化を目指す。