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トヨタ、米LAに燃料電池トラック10台投入

2018年9月18日 (火)
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話題トヨタ自動車は15日(日本時間)、燃料電池技術を活用して貨物輸送のゼロ・エミッション化に取り組む米ロサンゼルス市港湾局のプロジェクトに参画する、と発表した。

ロサンゼルス市のプロジェクトは、まず港湾エリアを中心に新たな貨物輸送車を導入し、大気汚染物質の影響が大きい地区での排出物質の削減を図るもので、将来的には港湾エリア外へも取り組みを広げ、大気汚染物質を排出しない物流オペレーションを広範囲で構築することを目指す。

これらの取り組みにより、年間で温室効果ガスの排出量を465トン、窒素酸化物やPM10など有害物資の排出量を0.72トン減らす考えで、カリフォルニア州大気資源局の補助金プログラムで4100万米ドル(45.9億円)の補助金交付候補として選ばれているため、補助金が正式に承認された場合、8300万ドルに上るプロジェクト費用の50%近くが助成されることになる。

このプロジェクトで、トヨタは米国トラックメーカーのケンワースと共同で燃料電池(FC)大型商用トラック10台を導入、シェルも水素ステーション2基を新設する。ケンワースのプラットフォームをベースに、今秋導入する改良型FC大型商用トラックの性能をさらに強化したトラックを10台開発し、ロサンゼルス港から市外のヒューニーメ港のほか、同州内陸部のリバーサイド郡、マーセド郡などへの貨物輸送を行う。

米国でトヨタの物流を担うトヨタロジスティクスサービシズが10台のうち4台、UPSが3台、トータルトランスポーテーションサービシズが2台、サザンカントリーズエクスプレスが1台をそれぞれ使用する。

トヨタは昨年夏からFC大型商用トラックの実証実験を始め、ことし7月には実用性を高めた改良型トラックを公開している。