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航続可能距離480キロメートル

トヨタ、米LA港プロジェクトFC大型トラックを公開

2019年4月23日 (火)

国際トヨタは23日、同社の北米事業体であるToyota Motor North Americaが、米国カリフォルニア州ロサンゼルス港で開催された、貨物輸送の「ゼロ・エミッション化」を目指してロサンゼルス市港湾局が推進するプロジェクトのお披露目イベントにおいて、米トラックメーカーのケンワースと共同で開発した燃料電池(FC)大型商用トラックを公開した、と発表した。

同プロジェクトは、貨物輸送トラックによる大気汚染問題が深刻なロサンゼルス港やロングビーチ港において、FC技術などを用いた貨物輸送の「ゼロ・エミッション化」を目指してロサンゼルス市港湾局が中心となって進めているもので、同社はケンワースやシェルなどと共に参画している。

▲共同開発した燃料電池(FC)大型商用トラックの外観

同社はこのプロジェクトにFC大型商用トラック10台を導入する予定で、プロジェクトで使用するトラックは、ケンワースのトラック「T680」をベースに用いて、パワートレーンにトヨタ「ミライ」のFCシステムを応用して搭載している。航続可能距離は、平均的な1日の運送距離の2倍となる300マイル(約480キロメートル)。

ロサンゼルス港を拠点に、近隣のインランド・エンパイア地域やウィーニーミー港周辺のほか、北部のメルセド郡などのエリアで貨物輸送を行う予定で、今秋から1台目のオペレーションを開始し、順次、10台まで拡充していく予定としている。運行は同社の物流事業を担うToyota Logistics Servicesに加えて、一般の貨物運送会社も参画する。

同社は、他にも港湾敷地内や倉庫における「ゼロ・エミッション化」を目指し、ウィーニーミー港にゼロ・エミッションのトラクター2台を新たに導入するほか、同社の港湾倉庫で使用するフォークリフトのゼロ・エミッション化も拡充していく予定としている。