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ヤマト、長野県で路線バス活用した「客貨混載」開始

2018年10月1日 (月)

ロジスティクスヤマト運輸は1日、グリーンキャブグループの千曲バス(長野県佐久市)とバス路線網の維持や物流の効率化による生活サービスの向上を目的に、長野県上田市と青木村を結ぶ路線バスで宅急便を輸送する「客貨混載」を、同日から開始したと発表した。

この取り組みは、千曲バスの「下秋和車庫」(上田市)から「青木バスターミナル」(青木村)まで、路線バスを活用し、宅急便を輸送するもので、これまではヤマト運輸のセールスドライバー(SD)が上田市の「塩田宅急便センター」から青木村まで荷物を運び、昼と夕方には上田市まで荷物を取りに戻る必要があったが、今後は路線バスが12時と16時の便で客貨混載により宅急便を輸送するため、SDは一日中青木村に滞在することが可能になる。

これによりヤマト運輸は、青木村を担当するセールスドライバーの運転時間が2時間と大幅に削減でき、集配効率が向上する。また、休憩時間が取りやすくなるなど、働く環境を改善できるようになる。さらに、一日あたりトラックの走行距離を48キロ削減することができ、燃料費やCO2排出量の削減にもつながるメリットがある。

一方、千曲バスは車両内の空きスペースで宅急便を輸送することで、路線網維持につながる新たな収入源を確保することが可能になる。

▲出発式の様子(左から)ヤマト運輸の副島明長野主管支店長、上田市の土屋陽一市長、青木村の北村政夫村長、千曲バスの高野公秀社長