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名村造船、20.8万トン型ばら積船シリーズ1番船引渡し

2018年11月26日 (月)

荷主名村造船所は22日、伊万里事業所(佐賀県伊万里市)で建造していたゴルフバックキャリーズ社向け20万8千トン型ばら積み運搬船「CSK ZEPHYR(ゼファー)」を引渡した。同船は、CSR規則を適用した20万8000トン型ばら積み運搬船シリーズ1船目となる。

主要寸法は豪州ニューキャッスル港へ入港可能な最大サイズ「NEWCASTLEMAX」(ニューキャッスルマックス)を志向している。エネ船尾付加物の装備や風圧抵抗低減を図った居住区形状を採用し、推進性能を向上させ燃料消費量の低減を図っている。

主機関・主発電機関には、IMOマルポールアネックス6に適合した低NOx機関を採用しており、更に低硫黄燃料油対策を考慮したFOタンク配置やエア式船尾管シール装置を採用し、環境に配慮した構成としている。機関部冷却システムには、セントラル清水冷却方式を採用し、船内メンテナンス作業の低減を図っている。港湾内の汚水排出規制を考慮し、生活排水や雨水・ホールド洗浄水の船外排出を適切に管理するため、汚水などの貯蔵タンクを装備。バラスト水管理条約の発効に伴い、IMO承認に基づくバラスト水処理装置を搭載しており、バラスト水を制御することで海洋環境の保護に努めている。

■主要目
全長:299.95メートル
幅(型)50メートル
夏季満載喫水(型):18.3メートル
総トン数:10万8362総トン
載貨重量:20万7805重量トン
主機関:MAN B&W 6G70ME-C9.5 1基
定員:28人
船級:アメリカ船級協会
船籍:シンガポール