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三菱重工、世界最大RORO船がシップ・オブ・ザ・イヤー

2012年6月12日 (火)
トンスバーグ

トンスバーグ

認証・表彰三菱重工業は12日、同社が建造した世界最大のRORO船「トンスバーグ」が、日本船舶海洋工学会の「シップ・オブ・ザ・イヤー2011」に選ばれたと発表した。

 

同賞は、2011年に国内で竣工した船舶、浮体構造物の中から技術的・芸術的・社会的に最も優れていると認められる製品に贈られるもので、トンスバーグの受賞は、高い輸送効率や優れた環境性能が評価されたことによるもの。

 

トンスバーグは、海運会社「ウィルヘルムセン」(ノルウェー)傘下でスウェーデンの海運会社「ワレニウス」グループから受注した4隻シリーズの第1番船で、長崎造船所で昨年3月に竣工し、ウィルヘルムセングループに引き渡された。長さ265m、幅32.26m、船底から上甲板までの高さは33.22mで、総トン数は7万4622トン。

 

RORO船の中でも大型の建設機械や工作機械、プラント設備、鉄道車両、ヨットといった背高・重量貨物を高い効率で輸送できるのが特長で、貨物を柔軟に積載できるよう9層の甲板中3層はホイスタブルデッキ(電動昇降式)を採用している。また、環境負荷低減や省エネに配慮して、バラスト水処理装置や排熱回収システム、電子制御エンジンなどを搭載した。