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三菱商事、豪州で乳製品製造事業に参画

2012年6月20日 (水)

拠点・施設三菱商事は20日、豪タスマニア州で、粉乳・バターオイルなど乳製品の製造を開始するタスマニアン・ディリー・プロダクツ(TDP社)に出資すると発表した。品質の高い乳製品をアジア市場に安定的に供給する狙い。

 

三菱商事のTDP社への出資比率は24%で、豪州最大の酪農協「マレー・ゴールバン」(MGC社)をパートナーとして、共同で出資する。

 

新興国を中心とする人口増加や生活レベルの向上に伴い、乳製品の需要は年率2%超で拡大していることから、供給量の確保が世界的な課題となっていた。TDP社は70億円を投じ、1リットル紙パック2.5億本に相当する年間生乳処理量約25万トン規模の工場を新設し、9月から稼動を開始する。

 

新設工場はタスマニア北西部のスミストンに立地。敷地面積は14ヘクタール(東京ドーム3個分)で、高品質の製品製造が可能な最新鋭設備を導入する。生乳を供給する酪農家は同工場の半径50キロメートル圏内に位置しており、大量の生乳を効率的に集乳できる体制を構築している。