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長野市ジビエ加工センター稼働、一貫した個体管理

2019年4月5日 (金)

▲長野市ジビエ加工センター

国内今月開設された長野市中条地区のジビエ肉処理加工施設「長野市ジビエ加工センター」で、富士通が構築したジビエ商品管理システムが施設の開業に合わせて稼働を開始した。

同センターは、農作物被害対策の一環として長野市が野生のイノシシとニホンジカを「新たな地域資源」として活用するため、国や県などの認証制度に沿って個体識別番号管理によるジビエの受け入れから処理加工、適切な在庫・販売管理までの食品トレーサビリティを実現する肉処理加工施設。

「ジビエ利用モデル地区」に選定された長野市では、これまで民間の専門施設がジビエ肉の加工を担っていたが、ジビエ肉は野生鳥獣の狩猟を主軸とするため「安定的な供給や、高品質化、一般消費者からの安心・安全への要求への対応などに課題があった」という。

市内全域のジビエ肉を一括運用・管理する長野市ジビエ加工センターでは、ジビエの処理に伴って安全基準を満たす衛生管理の仕組みと設備を用い、持ち込まれたジビエを「ジビエ商品管理システム」で一貫した個体管理を実施。

より精度の高いトレーサビリティにつなげるとともに、消費者に対しては、ジビエ肉の詳細情報を商品ラベルのQRコードによって公開する。