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鉄道コンテナ9.6%減、18年度上期の災害集中響く

2019年4月17日 (水)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)が17日に発表した2018年度の輸送実績(速報値)によると、上期に相次いで発生した大阪府北部地震、西日本豪雨、台風20・21・24号の接近、北海道胆振東部地震などの影響を大きく受け、特にコンテナ輸送量は17年度実績を1割近く下回り2027.3万トンにとどまった。

西日本豪雨の影響で不通となった山陽線では、トラック・船舶による代行輸送、伯備線・山陰線・山口線を経由したう回運転を実施したが、不通が長期間にわたったため中国・九州発着が大幅な減送となった。この影響で、中国・九州発着のコンテナ輸送は紙・パルプ、食料工業品、積合せ貨物、化学工業品、化学薬品、自動車部品などすべての品目で前年実績に届かなかった。

このほか農産品・青果物は北海道産が天候不順に伴う生育不良の影響を大きく受け、コンテナ全体では9.6%のマイナスを記録した。一方、車扱貨物は冬季の気温が高く推移したことを受けて灯油・重油の需要が落ち込んだため、石油が低調な荷動きとなり、2.8%の減少、コンテナ・車扱貨物の合計実績は7.6%減となった。

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