フードマルハニチロが13日発表した2019年3月期連結決算によると、全体の営業利益が11.2%の減益となるなか、物流事業部門は大都市圏の保管需要を取り込み、増収増益で着地した。
物流事業部門は2月に東京・城南島物流センターで火災が発生したほか、18年9月には大阪・南港物流センターで台風の被害に遭うなどのネガティブなできごとが相次いだ。
全面復旧には「しばらく時間を要する見込み」で、燃料調整費の上昇などに伴う動力費の増加、労務コストの上昇、平和島物流センターの新規稼働に伴う賃借料の増加などの「向かい風」も吹いたが、首都圏を中心とする大都市圏の保管需要を取り込んだことで、2.4%の増収を確保。部門利益も0.4%の微増益となった。
今期は城南島物流センター、南港物流センターの早期復旧、大都市圏の基幹センターの活用で保管需要の取り込み拡大を狙う。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)19/3/通期 | 19/3/3Q | 19/3/中間 | 19/3/1Q | |
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売上高 | 922,468 [0.3%] | 715,159 [0.9%] | 448,549 [0.3%] | 224,003 [1.1%] |
営業利益 | 21,758 [-11.1%] | 20,046 [-8.8%] | 10,215 [-21.1%] | 5,180 [-31.8%] |
最終利益 | 16,695 [3.6%] | 17,285 [10%] | 8,761 [-4.3%] | 4,282 [-25.8%] |
売上高営業利益率 | 2.4% | 2.8% | 2.3% | 2.3% |