日本郵船、SOX規制対応の新型添加剤開発

ロジスティクス日本郵船は17日、同社グループの日本油化工業と共同で、硫黄分濃度規制（SOx規制）に適合する舶用燃料油に対応した新型添加剤「ユニック800VLS」を開発した、と発表した。適合燃料油向けの添加剤は国内初。

規制に適合する硫黄分0.5％以下の燃料油の使用は、2020年1月1日から全世界で強化されるSOx規制への対応策の一つになるとみられているが、従来の硫黄分3.5％以下の重油と製造方法が異なることから、「さまざまな性質」の燃料油が供給される可能性が高い。

そこで、日本郵船と日本油化工業は適合燃料油を調査し、エンジントラブルなどにつながる可能性のある燃料油に対して効果を発揮する添加剤を開発した。

ユニック800VLSは、適合燃料油に含有されるアスファルテン、ワックスといった成分を効率よく分散し、固形化を抑制する効果が期待されるという。