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NECとドコモが実証実験

倉庫内で物流ロボットの高精細遠隔制御が可能に

2019年5月29日 (水)

調査・データNTTドコモとNECは29日、LTE基地局の近くに構築した伝送遅延を抑えてセキュリティレベルの高いドコモのクラウド環境(MEC)で、強い「遅延変動耐性」を持つNECの技術を搭載した自動搬送ロボット(AGV)の遠隔制御実証実験に成功した、と発表した。

AGV2台で荷物を載せた台車を挟み込んで運ぶ実験で、「パブリッククラウド利用で適応遠隔制御技術なし」の場合に比べ、目的地まで安定して搬送することができた。15回のテストで、搬送成功率は41%から100%まで向上した。

これによりLTE網でも細かい動きの制御など、高精度なロボット制御が可能になり、これまで工場や倉庫など建屋内の利用が多かったロボティクスサービスが、建屋間や工場全域、屋外を含めた広域で実現できることを実証した。

Wi-Fiより1つの基地局でカバーできるエリアが広いLTEを利用するため、これまで必要だったWi-Fi設備と工事が不要で、ロボティクスの導入期間を大幅に短縮できる。また、5Gの導入で実現される低遅延ネットワークと組み合わせることで、さらに発展的なサービスが提供可能になるという。

実証実験の動画