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ロジスティクスゼンリンデータコム（東京都港区）は11日、ベテラン宅配ドライバーが持つ高度な経験や知見を情報活用基盤化して宅配業務の配達先と接する最後の1分の距離「ラスト1ミニット」に存在する課題の抜本的な解消を目指す「モビリティプラットフォーム」（仮称）を展開する、と発表した。
物流コンサルティング事業を手がけるライナロジクス（千葉県市川市）と組み、同社の効率に優れた配送計画をコンピューターで自動作成する組み合わせ最適化技術、予測・学習技術と、ゼンリングループの地図資産、地図調査・作成ノウハウ、調査員などの人的資源、位置情報解析技術――を掛け合わせ、高効率の計画から管理までを統合的に運用できるオープンなモビリティプラットフォームを構築し、提供するという。
このプラットフォームを利用することで、宅配事業者は「ラスト1ミニット」の輸配送ノウハウを集積し、ルート探索・自動配車といった機能を組み合わせて利用することができるようにする。既存の計画システム、運行管理システム、安全管理システムなどとの連携にも対応する計画。
地図データやアプリケーションだけでなく、地図データとアプリケーションを一体化したGISプラットフォームを提供。高度で実用的な配送指示を作成することで、「プロではない、配送のノウハウを持たず、限られた時間のみ働くことができる、主婦や副業の労働力」を活用できるようになるという。
また集積した情報は、宅配物流分野のほか、営業車両やフィールドメンテナンス、旅客輸送、貨客混載といった「MaaS時代の輸送サービス全般に対し実現できるプラットフォーム」を目指す。
