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IHI、AI活用した物流向けピッキングシステム発売

2019年9月25日 (水)

サービス・商品IHIとグループのIHI物流産業システム(ILM)はこのほど、米・スタートアップ企業のOSARO社と共同でAI(深層学習)による物体認識技術を搭載したピッキングロボットシステムを開発し、ILMがOSARO社との優先パートナー契約をもとに10月から販売を開始すると発表した。

▲AI搭載ピッキングロボットシステムのデモ機(出所:IHI)

同システムは、深層学習による精度の高い物体認識が特徴で、食品・化粧品・衣料・電子部品などさまざまな形状やパターンを持つ商品の位置とサイズを2次元ビジョンカメラで認識し、商品に適したハンドリングツールを用いてケースからピッキングしたあと出荷容器に投入する。これまで人手に依存していたピッキング作業の自動化や夜間の活用により、物流現場の生産性向上を可能とするという。

IHIは、2016年から産業用ロボット向け深層学習の技術開発を行う米・OSARO社とピッキング作業の自動化を目指してロボットシステムの共同研究開発を行い、ことし同システムの製品化に成功した。ILMでは、画像データ登録や事前学習が不要な荷下ろしシステムを製造・販売している。同社は、さまざまな形状・重さ・硬さの商品が混在するため自動化が難しいとされる物流現場に、今後も自動化・省人化を助けるソリューション提供に取り組んでいくとした。

■OSARO社のピッキングロボット