ロジスティクスCBクラウド(東京都千代田区)は15日、JR東日本スタートアップ(新宿区)など3社を引受先とする第三者割当増資を行い、2016年からの融資を含む累計調達額が20億円に達したと発表した。これにより、同社は「モノのMaaS構想」に向けた取り組みを加速させるとしている。
CBクラウドの増資に応じたのたJR東日本スタートアップ、りゅうぎん総合研究所(沖縄県那覇市)が運営するBORベンチャーファンド1号投資事業有限責任組合、沖縄タイムス社(同市)の3社。同社は8月にも「シリーズBラウンド」として総額12億3900万円を調達している。
JR東日本スタートアップからの出資は、JR東日本グループとの協業を視野に入れたもので、鉄道利用客の手ぶら観光につながる物流サービスの開発に向けた協議を進める。BORベンチャーファンド1号投資事業有限責任組合と沖縄タイムス社からの出資は、沖縄県内のスタートアップエコシステムにCBクラウドが参画し「地域経済の活性化に向けた中長期的な連携を図る」のが目的。
同社は今回の調達資金を人材の獲得費用に充て、組織体制の強化を図る考えで、既存サービスのマーケティング、新サービスの開発費用にも資金を投じ、長期的な成長につなげる。