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スズキ、インド工場で暴動、100人が暴徒化、死者1人

2012年7月20日 (金)

話題スズキは19日、インドの製造販売子会社「マルチ・スズキ・インディアリミテッド社」(マルチ・スズキ社)のマネサール工場(ハリアナ州)で18日朝の休憩時間に暴動が発生したと発表した。

 

インド人班長がインド人ワーカーに仕事のことで注意をしたところ、インド人ワーカーがインド人班長に暴力を振るってきたため、インド人班長は人事部に報告し、停職処分を決めた。その後、インド人ワーカーは労働組合に救済を申し出、労働組合は停職処分の撤回を求めてきたという。

 

同日午後3時ごろから一勤のインド人ワーカーが構内に集結し始め、この間、グルガオンの労働官と同社の労働組合、人事部がマネサール工場内事務所で話し合いを行っていたが、午後7時30分ごろ約100人の暴徒化したインド人ワーカーが事務所に乱入し、事務所にいたスタッフに暴力を加えた。

 

この結果、1人が死亡、41人が入院し、46人が病院で治療した。また、事務所と守衛所が放火された。設備は大きな被害が確認されていないが、調査を進めている。

 

暴徒は100人前後で、当初40人ほどの警察官が介入したが、沈静化後は検挙のため、数百人の警官が敷地に入り調査を開始。スズキでは「今回の暴動が計画的に発生したのか、偶発的に発生した問題かを調査していく。このような行為は、国家や会社に対する暴力行為と受け止め、厳正な態度で臨む」としている。

 

同社によると、死亡したインド人幹部はマネサール工場の人事部長で、温厚な性格だったという。工場は事件の調査のため、20日も休業する。