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福山通運2Q、適正料金で運送・流通加工の利益率上昇

2019年11月6日 (水)

財務・人事福山通運が6日に発表した2020年3月期中間(4-9月)決算によると、企業間物流の輸送品質向上と適正運賃・料金の収受、業務効率化に取り組んだ結果、売上高は1448億8500万円(前年同期比4.5%増)、営業利益は112億1100万円(15.8%増)と増収増益だった。

運送事業では、9月に青森むつ営業所を開設するなど、輸送品質向上のために集配拠点の整備を進めた。新サイズ運賃の適用や既存運賃・料金の見直しを実行し、荷物自動仕分機の導入による業務効率化にも取り組んだことから、部門売上1278億2800万円(5%増)、部門利益103億4200万円(14.8%増)、利益率8.1%(0.7ポイント上昇)と改善した。

運行便の積載率は77.9%と1.9ポイント下降したが、自社運行便の比率を88.2%(1ポイント上昇)に引き上げ、幹線用車費を抑制した。

流通加工は、前期に引き続き料金改定と既存施設の稼働率向上に取り組み、部門売上87億2600万円(2.3%増)、部門利益12億7500万円(15.2%増)、利益率14.6%(1.6ポイント上昇)と増収増益で採算も向上した。国際事業は、中国・東南アジアからのフォワーディング事業が低調に推移したことで、部門売上43億7300万円(1.8%減)、部門利益2億4700万円(14.3%減)と減収減益で着地した。

同社の人件費は、給与・賞与の引き上げによって4.8%増加し、611億6200万円だった。

■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)
 20/3/中間20/3/1Q19/3/通期19/3/3Q
売上高144,885 [4.5%]72,011 [3.6%]285,686 [6.6%]216,113 [7.2%]
営業利益11,211 [15.8%]5,210 [0.2%]19,478 [32.2%]17,431 [49.8%]
最終利益7,268 [-2.7%]3,121 [-29.9%]14,962 [40.3%]13,209 [57.5%]
売上高営業利益率7.7%7.2%6.8%8.1%