財務・人事福山通運が5日に発表した2020年3月期第3四半期決算(19年4-12月)決算は、料金改定と引越便・ルート配送便・チャーター便の取扱増加により、売上高2219億7400万円(前年同期比2.7%増)、営業利益177億500万円(1.6%増)と増収増益だった。
運送事業では、19年12月から「25メートルダブル連結トラック」の新路線運行を開始するなど、労働環境改善と省人化に取り組んだ結果、運行便の積載率は78.5%と2.2ポイント下降したが、自社運行便の比率は88.3%(1.1ポイント上昇)となり、幹線用車費を抑制。部門売上1964億7400万円(3.1%増)、部門利益163億5600万円(0.5%増)、利益率8.3%(0.2ポイント下降)となった。
流通加工は、前期に引き続き料金改定と既存施設の稼働率向上に取り組み、部門売上132億3600万円(2.2%増)、部門利益19億9900万円(13.4%増)、利益率15.1%(1.5ポイント上昇)の増収増益で採算も向上した。国際事業は、中国・東南アジアからのフォワーディング事業や通関事業が低調に推移したことで、部門売上64億600万円(6.3%減)、部門利益3億4200万円(27.7%減)と減収減益で着地した。
同社の人件費は、給与・賞与の引き上げと臨時傭員費によって4.4%増加し、893億6400万円だった。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)20/3/3Q | 20/3/中間 | 20/3/1Q | 19/3/通期 | |
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売上高 | 221,974 [2.7%] | 144,885 [4.5%] | 72,011 [3.6%] | 285,686 [6.7%] |
営業利益 | 17,705 [1.6%] | 11,211 [15.8%] | 5,210 [0.2%] | 19,478 [32.3%] |
最終利益 | 11,975 [-9.3%] | 7,268 [-2.7%] | 3,121 [-29.9%] | 14,962 [40.3%] |
売上高営業利益率 | 8.0% | 7.7% | 7.2% | 6.8% |