キヤノンMJとエプソン販売、地方の物流共同化を拡大

ロジスティクスキヤノンマーケティングジャパンとエプソン販売は27日、札幌・仙台地区で進めていた地方配送センター業務の共同化を拡大し、8月から福岡地区で共同配送に着手すると発表した。

両社は2009年から物流効率化の取り組みで連携しており、非効率になりがちな地方の物流業務効率を高めるため、配送面で日本通運を利用するとともに、同一建屋で両社の商品管理・倉庫内作業を行う。

仙台では2011年9月から、札幌地区ではことし1月から先行実施しており、一定の効果を検証できたとして、8月から福岡地区でも開始することにした。

2009年6月に、トラック積載率の向上による環境負荷の低減、物流業務の効率化を目的として、家庭用プリンターなどの家電量販店向けの共同配送に着手し、札幌地区を皮切りに段階的に全国展開した結果、年間CO2排出量を25％削減できたという。また都市部での小口貨物の共同配送にも取り組んでいる。

今回の配送センター業務の共同化は、顧客への直接納品が必要なビジネス機器の配送や、レーザープリンター、複合機などの使用済みトナーカートリッジ回収についての共同化も見据えた取り組みとし、ほかの情報機器メーカーなどにも共同化を呼び掛ける。