行政・団体厚生労働省は3日、11月の「過重労働解消キャンペーン」の一環として実施した「過重労働解消相談ダイヤル」の相談結果をとりまとめ、公表した。
相談件数のうち、最も多かったのは「長時間労働・過重労働」で90件(33.4%)、次いで「賃金不払残業」が69件(25.6%)、「休日・休暇」が31件(11.5%)と続いた。
相談事例の中には、トラックドライバー(60代)から「朝6時ごろから夜11時ごろまで勤務しており、1日17時間以上働いている。会社にはタイムカードなどの出退勤記録がない。休みは毎週日曜日しかなく、疲れが溜まって身体が重い。休憩中も再配達の電話が入るため、休憩も取れない」といった違法性がうかがえる相談もあったという。
また、相談の2割は労働者の家族によるもので、「毎日4時間から5時間の残業を行っており、月の残業時間は100時間を超えている。休憩がなく、昼食も取れていない状況で、体重が減り、体調を崩している」といった家族を心配する相談も寄せられた。
厚労省は、これらの相談のうち、労働基準関係法令上、問題があると認められる事案については、相談者の希望を確認した上で労働基準監督署に情報提供を行い、監督指導を実施するなど、必要な対応を行っていくとしている。
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厚労省、ドライバーの労働時間短縮セミナーを全国で(19年9月24日掲載)
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