ロジスティクスNSユナイテッド海運は12日、今治造船と共同で、日本海事協会からケープサイズバルカー液化天然ガス(LNG)燃料船の設計基本承認(AiP)を取得した、と発表した。
同設計の承認取得にあたっては、デュアルフューエル型LNG船の建造実績を持つ今治造船の新船型「載貨重量トン21万トン型バルカー」を対象に、両社共同で最適な項目を集約。コスト競争力があり、設置が容易なタイプC型のLNG燃料タンクを船橋後部に2基設置することで、従来の基本設計を大きく変更することなく、LNG燃料による航行を可能とした。
また、同設計に低圧デュアル燃料エンジンを採用することで、LNG燃料タンクから自然発生する気化ガスを無駄なくエンジンで利用できるため、環境負荷削減と運航費用の低減を実現。2025年から適用される国際海事機関の排出規制「EEDIフェーズ3」CO2排出量の基準値と比べて30%の削減を達成する。

▲基本設計をもとにした竣工イメージ(出所:NSユナイテッド海運)