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ゼロは最終大幅増益、自動車輸送や港湾荷役が寄与

2025年8月7日 (木)

財務・人事ゼロが7日に発表した2025年6月期連結決算は、売上高が前年比5.0%増の1478億4300万円、営業利益が64.4%増の102億2800万円、最終利益が73.0%増の71億7900万円と、増収・大幅増益での着地となった。

主力の国内自動車関連事業は、輸送戦力の確保や料金改定の効果により増収増益を確保。売上高は9.0%増の695億1900万円、営業利益は29.4%増の90億4700万円だった。物流の24年問題に伴う乗務員の労働時間規制が進むなか、復荷の獲得やグループ会社の業績好調、新車・中古車の輸送料金の引き上げなどが寄与した。一方で、連結子会社化したソウイング(栃木県小山市)の業績が取得時の想定と乖離し、のれんの一部減損を計上した。

ヒューマンリソース事業は、売上高が6.6%増の230億5900万円。送迎事業と人材サービス事業の増収が寄与したが、新規事業「運転ドットコム」への先行投資負担が影響し、営業利益は0.8%減の8億400万円となった。

一般貨物事業は、港湾荷役の増収や倉庫の空きスペース解消が収益を押し上げたほか、前期に発生した火災による損失への補償計上も利益を下支え。売上高は1.6%増の65億300万円、営業利益は2.5倍の19億6100万円だった。

海外関連事業では、マレーシア向けの中古車輸出が下期にかけて回復し、船積みが進んだことで増益を確保。中国では日系完成車メーカーの販売不振により新車輸送が減少したが、前年同期に計上した減損の反動もあり、営業利益は12倍の8億9200万円となった。売上高は0.4%減の487億6000万円とわずかに減収した。

26年6月期の通期業績見通しは、売上高が1.9%減の1450億円、営業利益が0.7%増の103億円、最終利益が0.3%増の72億円と、減収ながらも利益の維持を見込んでいる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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