行政・団体関東運輸局は18日、大隅運輸(茨城県小美玉市)の本社営業所に対し、30日間の事業全部停止と延べ70日間の車両停止処分を行ったことを発表した。
法令違反の疑いがあることを端緒として、同局が1月29日に本社営業所の監査を実施したところ、「乗務時間等告示の遵守違反」など7件の違反が発覚。違反点数が37点となったことで、今回の処分となった。
今回の処分では「乗務時間等告示の遵守違反」の点数が最も重かったことが分かっており、違反内容がより悪質だったことがうかがえる。
大隅運輸のホームページによると、同社は1956年3月に創業。一般貨物自動車運送事業、貨物自動車利用運送取扱事業、内航海運貨物取扱事業を手掛けており、陸上運送では、主にアルミ・鉛・亜鉛・コイル・鉄板・鋼材などをトレーラーで輸送している。以前は産業廃棄物収集運搬業の許可も取得していたが、2017年に同社役員が法人税法違反で有罪判決を受けたことで、19年6月に許可取り消し処分となっていた。