
話題トヨタ自動車は7日、2020年末に閉鎖する東富士工場(静岡県裾野市)の跡地に、あらゆるモノとサービスがつながる実証都市「ウーブン・シティ」を建設することを発表した。
このプロジェクトは、自動運転、モビリティ・アズ・ア・サービス(MaaS)、パーソナルモビリティ、ロボット、スマートホーム技術、人工知能(AI)技術などを導入・検証できる実証都市「コネクティッド・シティ」を新たに作るもので、2021年初頭に着工する。
将来的には、広さを70.8万平方メートルとし、網の目のように道路が織り込まれた街にはトヨタの従業員やプロジェクト関係者2000人が居住する。道路は、(1)モビリティサービス専用EV車「e-palette」(eパレット)などの完全自動運転・ゼロエミッションの車両のみが通行する道(2)歩行者と低速度のパーソナルモビリティが共存するプロムナードのような道(3)歩行者専用の公園内歩道のような道――の3種類を配置し、「eパレット」は人の輸送やモノの配達に加えて、移動用店舗としても使用する。

▲2018年に発表した「e-palette concept」の実用化イメージ(出所:トヨタ自動車)
同社は、独自のプロジェクト実証への活用など、世界中のさまざまな企業や研究者に対して、実証への参画を呼び掛けている。