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ワコール、オムニチャネル対応強化へ物流拠点刷新

2020年7月17日 (金)

アパレルワコールは、物流子会社のワコール流通が運営する物流拠点「守山流通センター」(滋賀県守山市)を増築する。自社EC事業の成長力と発送業務の効率を高める狙いで、2022年9月の稼働を目指す。

▲守山流通センターの完成予想図(出所:ワコール)

守山流通センターは06年に稼働を開始し、主に国内卸売事業の物流拠点として入荷・在庫の管理・ピッキング・発送などの一貫した物流システム体制を構築してきたが、今回の拡張で最新のマテハン機器を導入して物流の運営効率を高めつつ、「今後の小売環境の変化に機動的に対応できる体制を構築」(ワコール)し、多様化する顧客需要に対応。倉庫面積は従来の1.6倍に、発送能力は1.3倍に増強されることになる。

これにより、外部事業者に委託している一般顧客向けの配送業務を自主運営へ転換し、返品在庫を除くワコールの商品在庫を一元化することで、同社が取り組むオムニチャネル戦略を進めるために必要な物流モデルを構築する。

ワコールでは、顧客の購買行動の多様化に素早く対応できるようにするため、デジタルテクノロジーを店舗に取り入れてサービスを革新したり、店舗をECを連携させたりといった独自のオムニチャネル戦略を推進している。

■守山流通センターの計画概要
所在地:滋賀県守山市千代町1-1
着工:2020年7月
竣工:2022年1月
稼働:2022年9月
増築面積(延床面積):7300坪
既設面積:1万2000坪
合計面積:1万9300坪