イベントモレーンコーポレーション(東京都中野区)は、パシフィコ横浜(横浜市西区)で9日から11日まで開かれる「第41回日本環境感染学会総会・学術集会」に、医療用自動搬送ロボット「TransCar」(トランスカー)を出展する。シンガポールのロボティクス企業オットソーが開発し、モレーンが国内代理店として展開する。
TransCarは、病院で使われている注射薬カート、リネンカート、給食カートなどを活用する自動搬送ロボット。既存カートの足回りを改造し、ロボットが下部から潜り込んでリフトアップして搬送する。新たな専用カートに置き換えるのではなく、医療機関が使い慣れたカートを生かせる点を特徴とする。

(出所:モレーンコーポレーション)
最大500キロまでの重量物搬送に対応する。レーザースキャナー、超音波センサー、接触感知バンパーを備え、人との接触を防ぐ設計とした。傾斜路、エレベーター、自動ドアとの連携も想定しており、新築病院だけでなく既存病院への導入も視野に入れる。
システムは外部ネットワークに接続せず、院内サーバーで制御するオンプレミス運用とする。医療機関では患者情報や院内システムとの接続管理が課題となるため、搬送ロボットでもサイバーセキュリティーや安定稼働への対応が求められる。
同社は、検体や物品をオンデマンドで運ぶマルチパーパスロボット「Camello+」(キャメロ・プラス)も国内総合代理店として扱う。最大積載50キロで、用途に応じた搬送モジュールを選択できる。
医療現場では、人手不足に加え、感染性廃棄物や医療物品の搬送負担が課題となっている。搬送業務は医療従事者の付帯業務になりやすく、感染症対応時には外部委託が難しいケースもある。モレーンは、院内物流の自動化を通じて、医療従事者が診療・ケア業務に集中できる環境づくりを提案する。
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