国際フォルクスワーゲン傘下のトラックメーカー「スカニア」(スウェーデンセーデルテリエ)は7月30日、世界10か所の主要生産拠点すべてで化石エネルギーを使用せず電気で稼働させる2020年目標を達成したと発表した。
同社は段階的に化石エネルギーを廃止することに取り組んでいたが、アルゼンチンのトゥクマンにある生産工場で使用する電気を風力発電所からの供給に切り替えたことで、化石エネルギーからの転換を完了した。
同社の生産拠点はスウェーデンに3工場、オランダに2工場あるほか、アルゼンチン、ブラジル、フィンランド、フランス、ポーランドにそれぞれ1工場が分布し、これらの合計消費電力は年間45万メガワット時に達する。
19年はトラック9万1700台、バス7800台、産業用・船舶用エンジン1万200台を生産したが、非化石電力へ移行したことにより、年間3万3000トンのCO2を削減したことになるという。
今後は25年までに産業、商業活動の両方でCO2排出量を15年実績の半分にする目標の達成を目指す。