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グリーンピース、商船三井と長鋪汽船に公開書簡

2020年8月18日 (火)

事件・事故国際環境NGOのグリーンピース・ジャパンはこのほど、モーリシャス島沖で貨物船が座礁して多量の燃料油が流出した事故に関連し、貨物船を運航していた商船三井と船主の長鋪汽船に対し「汚染者負担原則の完全履行」や「独立調査を完全公開で実施し、その費用を負担すること」「事故を起こした航路の使用中止」「化石燃料からの撤退」を求める書簡を公開した。

商船三井運航の貨物船「わかしお」が座礁した事故について「なぜ、貨物船が珊瑚礁の近くを運航していたのか」「なぜ、座礁後に貴社は適切な対応をとらなかったのか」「自然環境や自然環境に依存する人々への被害と苦痛を軽減するために、どのような対策を行うつもりなのか」など、商船三井や長鋪汽船の対応に疑問を呈した上で「事態が深刻であるにも関わらず、派遣された専門家が現地に到着したのは、座礁が起こった7月25日から3週間近くが経過した後だった」と対応の遅さを批判。「ともに重大な災害を起こしているにもかかわらず、その被害を抑え、責任を果たすための行動をほとんどとっていない」と指摘した。

書簡はグリーンピース・ジャパンとグリーンピース・アフリカの事務局長名で作成され、商船三井と長鋪汽船の経営陣に対し、8月20日までに書面で回答するよう求めている。

■書簡

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商船三井、残る燃料油3000トン「ほぼ全量回収」