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極東開発が印事業再編、サトラック社を子会社化

2020年9月30日 (水)

▲左から極東開発工業の細沢幸広執行役員、布原達也社長、サトラック社のギータバントワル取締役、ムリナルバントワル社長、極東開発工業の高橋和也会長、則光健男取締役

M&A極東開発工業は9月30日、インドの特装車メーカー「サトラック・エンジニアリング」の全株式を9月9日付で取得し、完全子会社化したと発表した。

サトラック社は、インド南部のベンガルール市近郊に本店を構え、ダンプトラックや各種トレーラー、タンクローリーなどを製造・販売している会社。インド国内で大手トラックメーカーや物流事業者のリーディングサプライヤーとして業績を伸ばしており、近年は日本の生産管理方式や IT 技術による品質管理システムを導入し、品質向上にも取り組んでいるという。

インドの特装車市場は、中長期的に大規模なインフラプロジェクトの推進や物流・鉄鋼分野の成長などにより、建設・物流車両の需要拡大が見込まれているほか、人口増加と経済成長伴うごみの増加やスマートシティ政策などにより、ごみ収集車など環境車両の需要拡大も予想されている。

同社グループは、サトラック社の子会社化により生産拠点と顧客を確保し、インド南部を地盤とする事業基盤を強化。2012年からインド中東部で展開していたミトラ極東社の事業はサトラック社に移管・集約し、極東開発グループが保有するミトラ極東社の株式は、合弁パートナーのミトラグループに譲渡する方針。

▲サトラック社の本社工場(出所:極東開発工業)