ロジスティクス日本気象協会は6日、自動発注や在庫最適化ソリューションを提供するシノプスと連携し、台風接近時の特殊な需要予測を検証する実証実験を実施したことを発表した。
両社は、ことし9月に九州地方沿岸部を通過した台風10号の接近前後に、台風予報データを導入したシノプスの自動発注システムが、食パンの買いだめ需要を予測できるかを四国の食品スーパー3店舗で実施。自動発注システムを導入しているが、台風予報データを導入していない店舗の売上が前月同週比1.3倍だったのに対し、予報データを導入した店舗は1.7倍だったという。
この結果を受け、両社は「台風接近前後の需要変化に合わせた発注を自動化するシステムの実現可能性が高まった」としており、今後は実証実験で明らかになった課題を踏まえ、より精度の高い需要予測につなげていく考え。