DNP、断線しないロボグリッパー用センサー開発

サービス・商品大日本印刷（DNP）は9日、AIやセンサーなどを活かしてモノをつかむロボットグリッパーの樹脂など、柔らかな部分にも直接装着できる接触センサーユニットを開発した、と発表した。これまで人が行ってきた果物や野菜などのピッキング作業の自動化、省人化に必要なパーツとして提案する。

これまでは、接触センサーをつなぐ配線ケーブルがピッキング作業の邪魔になり、誤ってケーブルをつかむことで断線することがあったほか、作業の邪魔にならない配慮からロボットグリッパーに直接ケーブルを装着した場合、伸縮性のないケーブルが断線する――といった課題があった。

同社が開発したユニットは、柔軟性のあるソフトなロボットグリッパーに直接装着しても断線が発生せず、伸縮配線と感圧ゴムを組み合わせた構造によって伸縮自在な配線が可能。全体の厚みは2ミリで、配線材料は銅を採用。130%までの伸縮動作と食品ピッキングに必要とされる動作を100万回程度繰り返しても、電気的・機械的特性が損なわれないことを確認したという。