NEDO、多品種対応3本指ロボットハンド開発

M&A新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）は5日、ダブル技研（神奈川県座間市）、都立産業技術高専と共同で、さまざまな形状の物をつかむ「把持多様性」に強みをもつ3本指ロボットハンドを開発した、と発表した。

同ロボットハンドは、1つの駆動装置で各指が物の形状に合わせて変形し、対象物の複雑な形状に対応するほか、各指の姿勢を任意の位置で固定する仕組みにより、ハンドリング位置を決める精度の向上を実現。これにより、従来は対象物に応じてロボットハンドを交換して対応していた生産ラインや、多品種を扱う物流倉庫などでピッキング作業の自動化、ロボットハンド導入のコストの低減への貢献が期待できるという。

ダブル技研は、今回開発した仕組みを採用したロボットハンド「Dハンド・タイプR」の受注生産を同日から開始し、12月18日から21日まで東京ビッグサイトで開催される「2019国際ロボット展」に出展する。