量子コンピュータでキユーピーのシフト最適化

サービス・商品量子コンピュータを用いた物流・配送業務を最適化ソリューションを手がけるグルーヴノーツ（福岡市中央区）は9日、キユーピーの惣菜工場で量子コンピューティング技術を活用した製造ラインの「シフト最適化プロジェクト」を本格的に立ち上げたとと発表した。

プロジェクトは、同社のクラウドプラットフォーム「MAGELLAN BLOCKS」（マゼランブロックス）を利用する。

両社が行った実証実験では、マゼランブロックスでシフトを作成したところ、例えば熟練のシフト作成者が30分かけて作成したシフト表と遜色のない結果をわずか1秒で示した。また、製造ラインで人とロボットが協働した場合のオペレーションをシミュレーションした結果、ロボット単独で高性能化させた場合に比べ、人間の動きと調和したときに時間あたりの生産量が最大化することを確認した。

マゼランブロックスを使った物流最適化ソリューションセットの提供も開始しており、今後は物流倉庫や配送拠点のシフト計画への利用も期待される。

▲工場の最適化フロー（出所：グルーヴノーツ）

▲ロボットの生産量比較図（出所：グルーヴノーツ）

組合せ最適化でグルーヴノーツと東芝が協力