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椿本チエイン、オルビスAGV330台納入成果を報告

2020年10月21日 (水)

サービス・商品椿本チエインは21日、オルビス(東京都品川区)の通販向け物流拠点「オルビス東日本流通センター」で8月25日に本格稼働を開始した出荷システム「T-Carry system」(Tキャリーシステム)が、ポーラ・オルビスグループのDECENCIA(ディセンシア、同)でも稼働を開始したと発表した。

Tキャリーシステムは、1オーダーに対して1台の小型自動搬送ロボット(AGV)を割り当て、集荷から検査梱包までの一連の流れをロボットに実行させるシステム。荷主であるオルビスからの依頼を受け、同社に物流サービスを提供する流通サービスと椿本チエインが協力して開発を行った。

椿本チエインは、1オーダーの注文点数が8-9点と多く、取り扱う商品が化粧品などの小型商品であることに目を付け、330台の小型AGVが最適なルートで走行し循環するシステムを構築。330台の小型AGVは、AI技術を活用した制御システムで最適運用と電池残量が管理されており、AGVのトラブルによる稼働停止を起こさない仕組みとなっている。

また、9種類の配送箱サイズを自動で判別して1時間に1250オーダーを処理する最新の自動封函機を導入し、これまで手作業で行っていた封函と送り状貼付も自動化した。小型AGVは、浙江リビアオロボット(杭州市)製で、プラスオートメーション(東京都港区)から導入し、一部を改良して採用している。

この物流システムを導入した「オルビス東日本流通センター」では、出荷能力が従来の1.3倍に向上し、作業人員が27%、出荷コストが18%、消費電力が40%削減されたほか、ピッキングケースの上げ下げによる労働負荷の低減、静音性の向上といった効果も確認されているという。

同社は今後、この物流システムをさらに改良し、物流事業の効率化・自動化に向けた販売拡大につなげていく方針。

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