ロジスティクス成田国際空港会社が22日に発表した2020年度上期の空港運用状況によると、国際線貨物便の9月の発着数が過去最高値を更新し、年度上期の累計数も2006年以来の最高値となった。
新型コロナウイルスの影響で、9月の国内線が前年同月比60%減、国際線が62%減となる中、9月の国際線貨物便は76%増を記録し、上期累計数も59%増の大幅増加となった。
一方で、国際航空貨物量は9月実績が7%減、上期累計が13%減となっており、旅客便減少による貨物スペース不足によって、貨物便を大幅に増便しても前年ほどの貨物スペースを確保できていないことがうかがえる。
成田国際空港会社は同日、国内線定期旅客便の着陸料と停留料を全額免除し、国際線定期旅客便についても大幅に減免する対策を打ち出しており、旅客数の回復に努めている。