WWF、菅首相の｢2050年温室効果ガス排出ゼロ｣歓迎

環境・CSR世界自然保護基金（WWF）は26日、菅首相が所信表明演説で「2050年温室効果ガス排出量ゼロ」を表明したことをWWFは歓迎するとの声明を発表した。

これまでの日本政府の姿勢については、具体的な期限を示さず、石炭火力発電を継続する方針をとっているとして「国際社会と比べ周回遅れが鮮明」と指摘したが、今回の菅首相の表明については、「ようやく2050年ゼロというパリ協定の1.5度努力目標が視野に入る長期目標に踏み込んだことは重要な一歩」と称賛した。

その上で、WWFジャパンは（1）2030年の排出削減目標を45%以上に引き上げ、新たなNDC（国が決定する貢献）としてパリ協定に提出すること、（2）2050年排出ゼロ目標を具体化する策として、2030年エネルギーミックスの改定に取り組むこと、（3）脱炭素化へ誘導する排出量取引制度などの有効な政策の導入と、地球温暖化対策の基本法の制定、（4）温暖化対策をコロナ禍からの経済復興策と明確に連動させること――の4点の具体策を早急に策定するよう求めた。

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