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トランコム、荷物情報減が上期業績直撃

2020年10月26日 (月)

ロジスティクストランコムが26日に発表した上半期(4-9月期)連結決算によると、コア事業の物流情報サービス事業は新型コロナウイルスの影響による国内輸送需要の減少が直撃し、貨物情報数が大幅に減少した。

同事業は貨物情報と車両情報をマッチングする求荷求車サービスが中心となっているが、上半期は新型コロナウイルスの影響で荷物量が減少して輸送需要が縮小し、前年同期実績より77.3億円少ない376.5億円(17%減)となった。

インダストリアルサポート事業では、自動車関連の生産工場の閉鎖、減産を受けて稼働人員が減少。ロジスティクスマネジメント事業では、前期稼働拠点が寄与したほか、個人宅配ニーズの高まりを背景に物量が大幅に増加した。

全社の売上高は726.5億円(9.4%減)、本業の儲けを示す営業利益は35.9億円(2.2%減)、最終利益は25.6億円(8.5%増)。

通期業績を大きく左右する物流情報サービス事業の貨物情報数については、「減少は6月末で底打ちし、その後徐々に回復傾向にあるものの2021年3月期は影響が残る」ことを想定。通期売上高は1490億円(前期比8.8%減)、営業利益76.4億円(1%増)、最終利益52.7億円(7.3%増)と、減収増益を見込む。

■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)
 21/3/中間21/3/1Q20/3/通期20/3/3Q
売上高72,645 [-9.4%]35,932 [-8.4%]163,463 [8.2%]123,870 [8.8%]
営業利益3,592 [-2.2%]1,572 [-6.3%]7,566 [12.4%]6,096 [17.1%]
最終利益2,562 [8.5%]904 [-13.2%]4,909 [13.4%]3,999 [13.6%]
売上高営業利益率4.9%4.4%4.6%4.9%