財務・人事川崎汽船が5日に発表した4‐9月期(2021年3月期第2四半期)決算は、売上構成比が製品物流部門に次いで大きいドライバルク部門で大きく損益が悪化し、営業損失102億円(前年同期は110億円の利益)を計上した。
経常利益は25.4%の減益となったものの、為替差益や前年から2割近く下がった燃料油価格が作用して黒字を確保した。四半期最終利益は41%減の96億円。
ドライバルク事業は、低迷した前期市況の影響が残り、損失を計上した。インドでのロックダウンが長期化して解撤ヤードの操業率が低下したため、解撤件数が伸び悩んだほか、全船型で竣工が相次いだ結果、潜伏需給バランスは改善に至らなかった。
通期は売上高5900億円(前期比19.8%減)、営業損失250億円、経常損益ゼロ、最終利益200億円を見込む。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)21/3/中間 | 21/3/1Q | 20/3/通期 | 20/3/3Q | |
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売上高 | 300,101 [-19.4%] | 152,185 [-17%] | 735,284 [-12.1%] | 567,189 [-11.2%] |
営業利益 | -10,202 [ - ] | -6,581 [ - ] | 6,840 [ - ] | 21,627 [ - ] |
最終利益 | 9,629 [-41%] | -955 [ - ] | 5,269 [ - ] | 25,223 [ - ] |
売上高営業利益率 | -3.4% | -4.3% | 0.9% | 3.8% |