ロジスティクスSBSホールディングスは10日、日本政策投資銀行と共同で立ち上げた日本物流未来ファンド(日本物流未来投資事業有限責任組合)初の投資先が、千葉県や東京都東部で軽貨物運送事業を展開するアイアンドアイ千葉中央(千葉市中央区)に決まり、6日に出資手続きを完了した、と発表した。
SBSHDと政投銀によるこの枠組みは、両社が出資する日本物流未来投資ファンド社とともに組成する投資事業有限責任組合を通じて事業承継や地域の物流配送網の維持を図る目的で、中堅・中小物流事業者に出資するもので、SBSは配送ネットワークの強化、出資先の物流事業者は事業承継などの課題解消や事業拡大につなげる。
アイアンドアイ千葉中央は今後、営業網の拡充、収支・財務の改善、コンプライアンス体制の整備など、SBSと政投銀のノウハウを活用して競争力を強化し、一定期間が経過した後にファンドを退出してSBSグループ入りすることになる。
同社の年間売上高は15億円規模で、ネットスーパー配送、ルート便、企業専属便などの軽貨物運送が事業の柱。SBSはアイアンドアイ千葉中央を傘下に収めることで、グループの小口配送網を強化する。